根管治療をした歯にヒビが入っている場合
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
「今の歯を残したい」とご相談にお越しになられた女性です。
6年前に歯の神経を取る治療を受けています。
神経を取る治療をして歯に土台を入れている部分が外れてしまいました。
外れた歯の土台を入れてもらおうと治療を受けた医院さんを受診すると
「歯にヒビが入っているので抜歯する必要がある。」
とのことでした。
そのまま抜歯ということだったのですがあまりにビックリしたので一旦考えてからにしますと
戻れました。
その後、いろいろ調べられて吉本歯科医院にご相談にお越しになられました。
神経を取った歯というのはこのように根の中に土台(芯棒)を立てています。
歯の根は歯茎の中にある部分です。
歯茎より下部分で歯が割れてしまっている場合は歯根破折という状態になります。
歯の神経治療(根管治療)を受け、歯の神経を取っている歯は「折れやすい」というお話は毎回させて頂いております。
生きている歯(神経がある歯)が10の強度だとすると死んでいる歯(神経がない歯)の強度は1程度です。
しかし、まだまだ歯の神経を取った歯は強度が弱くなり将来歯を失う(抜歯)になりやすいということをご存じない方がほとんどです。
歯の神経を取って被せ物をした歯には必ず歯を破壊から守る咬合安定用のマウスピースをお使い下さい。
吉本歯科医院では最終的な被せ物がお口の入った後は必ず、破壊から歯を守る専用のマウスピースをお使い頂いております。
歯磨きや定期的な歯の掃除だけでは抜歯を予防することは片手落ちです。